筆先(穂先)の形・筆の書き始め「露法」と「蔵鋒」の違いについて、書道の書き方、技法には「露法」と「蔵鋒」という技法があります。小学生、中学生の習字では聞くことは殆どないと思います。
この記事ではその技法「露法」と「蔵鋒」に付いて紹介します。
技法には「露法」と「蔵鋒」書き方の違いについて!
書道には、筆の使い方として 「露鋒(ろほう)」 と 「蔵鋒(ぞうほう)」 があります。
露鋒(ろほう)とは!
露鋒(ろほう)とは、筆の穂先(鋒)が見えるようにして書く筆法のことです。
書き始めや線の途中で筆先を隠さず、そのまま進行方向へ出して書くため、線に勢いや鋭さ、軽快な動きが表れます。
露鋒(ろほう)の特徴
- 特徴: 筆先(穂先)をそのまま紙につけて書く方法です。
- 書き方: 書き始め(起筆)で穂先が隠れず、尖った状態がそのまま線に表れます。
- 線の印象: 鋭く、シャープで力強い線になります。
- 用途: 楷書(かいしょ)の力強い点画や、スピード感のある行書(ぎょうしょ)などに適しています。
起筆や終筆で筆先が外に現れる
線が鋭く、勢いのある印象になる
行書や草書によく使われる
動きや流れを表現しやすい
例
払いの終わりをすっと細く抜くと、筆先が見えるため露鋒になります。
点や画が門張っている書体、楷書は露鋒で書きます。
点画が丸みを帯びている書体(行書、草書、隷書)は蔵鋒で書きます。
かな書道の大事かなも蔵鋒で書くことがありますが、露鋒は必ず楷書専用というわけではなく隷書でも露鋒でかく場合もあります。
絶対的な決まりはありません。
いろいろな作品を見ても露法と蔵鋒の両方を使い分けて書いてあるっ作品もあります。
二者択一でどちらかを使うのではなく、使い分ける事が大切です。
露鋒の特徴
- 筆先が見える
- 線が鋭くシャープになる
- 動きやスピード感が出る
- 行書や草書で多く用いられる
露鋒の練習法
- 筆を紙に置いたら、そのまま進行方向へ動かす。
- 起筆で筆先を隠そうとしない。
- 「人」「入」「之」などの払いで練習する。
- 線の勢いと流れを意識する。
露鋒は「勢いの美」、蔵鋒は「品格の美」を表す筆法といえます。
蔵鋒との違い
| 筆法 | 特徴 | 印象 |
|---|---|---|
| 露鋒 | 筆先を見せる | 鋭い・軽快・流麗 |
| 蔵鋒 | 筆先を線の中に隠す | 引き締まった・重厚・端正 |
例
払いの終わりをすっと細く抜くと、筆先が見えるため露鋒になります。
点や画が門張っている書体、楷書は露鋒で書きます。
点画が丸みを帯びている書体(行書、草書、隷書)は蔵鋒で書きます。
かな書道の大事かなも蔵鋒で書くことがありますが、露鋒は必ず楷書専用というわけではなく隷書でも露鋒でかく場合もあります。
絶対的な決まりはありません。
いろいろな作品を見ても露法と蔵鋒の両方を使い分けて書いてあるっ作品もあります。
二者択一でどちらかを使うのではなく、使い分ける事が大切です。
どっちを用いるべきか
露鋒で書いた字と蔵鋒で書いた字では、全く異なる印象を与えます。こだわりがない方や初心者農地は、露鋒で練習しましょう。書くことに慣れて来たら蔵鋒練習をしてみてください。
露鋒は楷書、その他は蔵鋒で書かなければいけないと言う決まりはありません。自分の好きな方か、どんな印象にしたいかによって露鋒と蔵鋒を選んで書きましょう。
蔵鋒(ぞうほう)とは?
筆先を線の中に隠して書く方法です。
- 特徴: 筆先(穂先)を線の中に隠して書く方法です。
- 書き方: 起筆で一度、書く方向とは逆の方向に筆を入れ(逆筆)、そのまま穂先を進行方向に向けて折り返すことで、穂先を丸く包み込みます。
- 線の印象: 穂先が見えないため、丸みを帯びた重厚感のある線になります。
- 用途: 篆書(てんしょ)や隷書(れいしょ)、あるいは楷書でも温かみや落ち着きを出したい場合や、止め・はねの終筆部分などに使われます。
筆を紙につける際や終筆の際に、筆先を線の中に包み込むようにして書く技法です。筆先が外に現れないため、線の始まりと終わりが落ち着き、格調高い印象になります。
特徴: 筆先(穂先)を線の中に隠して書く方法です。
書き方: 起筆で一度、書く方向とは逆の方向に筆を入れ(逆筆)、そのまま穂先を進行方向に向
けて折り返すことで、穂先を丸く包み込みます。
- 線の印象: 穂先が見えないため、丸みを帯びた重厚感のある線になります。
- 用途: 篆書(てんしょ)や隷書(れいしょ)、あるいは楷書でも温かみや落ち着きを出したい場合や、止め・はねの終筆部分などに使われます。
起筆で筆先をいったん内側に入れる
終筆も筆先を線の中に収める
線に厚みと力強さが出る
楷書の基本となる技法
例
横画の始めで少し逆方向に筆を入れてから進む「逆入(ぎゃくにゅう)」は蔵鋒の代表的な書き
方です。
違い
| 項目 | 露鋒 | 蔵鋒 |
|---|---|---|
| 筆先 | 見せる | 隠す |
| 印象 | 鋭い・軽快 | 力強い・重厚 |
| よく使う書体 | 行書・草書 | 楷書 |
| 線質 | 流麗 | 引き締まる |
イメージとしては、
露鋒=刀の切っ先を見せる
蔵鋒=刀を鞘に収めたまま力を蓄えるという違いです。
特に楷書の古典である 九成宮醴泉銘 や 孔子廟堂碑 では、蔵鋒による引き締まった線を多く見ることができます。
具体的な特徴と違いは!
- 特徴: 筆先(穂先)を線の中に隠して書く方法です。
- 書き方: 起筆で一度、書く方向とは逆の方向に筆を入れ(逆筆)、そのまま穂先を進行方向に向けて折り返すことで、穂先を丸く包み込みます。
- 線の印象: 穂先が見えないため、丸みを帯びた重厚感のある線になります。
- 用途: 篆書(てんしょ)や隷書(れいしょ)、あるいは楷書でも温かみや落ち着きを出したい場合や、止め・はねの終筆部分などに使われます。
書体による露鋒・蔵鋒の違い
基本的に点画が角張っている書体(楷書)では露鋒で書きます。一方で点画が丸みを帯びている
書体(行書・隷書・草書)は蔵鋒を使って書きます。かな書道でも蔵鋒で書くことが度々ありま
す。
しかし、露鋒は楷書専用の書き方というわけではなく、隷書でも露鋒で書く場合はあります。
「この書体ならば露鋒(蔵鋒)で書かなければならない」という決まりはないです。
中には、一つの作品のなかで露鋒と蔵鋒の両方を用いて書いてあるものもあります。要はどちら
かを使うのではなく、使い分けが大事なのです。
どっちを用いるべきか
露鋒で書いた字と蔵鋒で書いた字では、全く異なる印象を与えます。
特にこだわりが無い方や初心者の方は、まずは露鋒で練習をしましょう。
意外にも蔵鋒を用いる 場面はあります。書道に慣れてきたら、たまには蔵鋒の練習もしてみま
しょう。
露鋒は楷書、その他は蔵鋒で書かなければならないといった決まりはありません。
自分の好きな方か、どんな字にしたいかによって露鋒と蔵鋒のどちらかを選ぶようにしましょ
う。
九成宮醴泉銘 や 孔子廟堂碑とは?
九成宮醴泉銘 や 孔子廟堂碑 では、蔵鋒(ぞうほう) を用いた引き締まった線が数多く見られます。
九成宮醴泉銘と孔子廟堂碑は、どちらも中国・唐代を代表する楷書の名碑ですが、作者は異なります。
| 作品名 | 書者 | 特徴 |
|---|---|---|
| 九成宮醴泉銘 | 欧陽詢 | 引き締まった厳格な楷書。鋭い起筆・収筆や蔵鋒が特徴。 |
| 孔子廟堂碑 | 虞世南 | 温雅で気品のある楷書。柔らかさと端正さを兼ね備える。 |
書道学習での位置づけ
- 欧陽詢の『九成宮醴泉銘』は、楷書の法則を学ぶための最高の手本の一つとされています。
- 虞世南の『孔子廟堂碑』は、王羲之の流れを受け継ぐ優美な書風で、品格ある楷書を学ぶ際の代表的な古典です。
唐代の三大家としては、
- 欧陽詢
- 虞世南
- 褚遂良
が挙げられ、いずれも書聖 王羲之 の書法を基礎として発展させました。
九成宮醴泉銘・孔子廟堂碑との関係
九成宮醴泉銘 や 孔子廟堂碑 では、基本的に蔵鋒が多く用いられています。
起筆で筆先を一度内側に収めてから書き出すため、線が引き締まり、格調高い楷書の美しさが生まれています。
一方、王羲之の行書や草書では露鋒が多く見られ、伸びやかな表現が特徴です。
九成宮醴泉銘・孔子廟堂碑の特徴
- 起筆に蔵鋒を多く用いる
- 線の輪郭が明確で引き締まっている
- 筆力が内側に充実している
- 端正で厳格な美しさがある
- 楷書の規範として高く評価されている
特に欧陽詢の『九成宮醴泉銘』では、蔵鋒によって生まれる緊張感のある線質が特徴的です。一方、虞世南の『孔子廟堂碑』では、蔵鋒を基調としながらも、より温雅で柔和な趣が感じられます。
学習のポイント
これらの古典を臨書するときは、
- 起筆で筆先を隠す
- 穂先を中心に保つ
- 終筆で筆先を収める
- 線の内部に力を込める
ことを意識すると、古典に近い引き締まった線が表現できるようになります。
「露鋒は鋭さを見せる技法、蔵鋒は力を内に秘める技法」と考えると理解しやすいでしょう。
塾や学校のお手本は露鋒?蔵鋒?
一般的に、学校の硬筆や書写のお手本は「露鋒」が中心です。
露鋒は筆先を見せるように入り、すっきりとした始筆になるため、筆順や運筆が分かりやすい、初心者でも書きやすい、文字の形を覚えやすいという利点があります。
一方、書道の古典、とくに楷書の名品である九成宮醴泉銘や孔子廟堂碑などでは、蔵鋒が多く用いられています。
| 学習段階 | 主な筆法 |
|---|---|
| 学校の書写・硬筆 | 露鋒中心 |
| 初級の毛筆学習 | 露鋒を基本に学ぶ |
| 本格的な書道・古典臨書 | 蔵鋒を重視 |
と言えるでしょう。
ただし、優れた書家は露鋒と蔵鋒を使い分けます。
特に欧陽詢や虞世南の楷書では、蔵鋒を基本としながら、必要な箇所では露鋒も用いており、両者を調和させている点が大きな特徴です。
中国の名筆とされる書家の多くは、露鋒と蔵鋒を状況に応じて使い分けています。代表的な人物としては次のような書家が挙げられます。
- 王羲之
行書・草書では流麗な露鋒が見られる一方、楷書的な部分では蔵鋒による引き締まった線も用いています。 - 虞世南
代表作の 孔子廟堂碑 では蔵鋒を基本としながら、線の流れを生かす部分では露鋒も見られます。 - 欧陽詢
代表作の 九成宮醴泉銘 は蔵鋒の典型とされますが、すべての線が完全な蔵鋒ではなく、露鋒的な始筆や収筆も用いて変化をつけています。 - 褚遂良
蔵鋒の力強さと露鋒の軽快さを巧みに組み合わせ、伸びやかな線質を生み出しています。 - 顔真卿
重厚な蔵鋒を基本としながら、払い・はね・転折では露鋒を活用して豊かな表現を行っています。 - 柳公権
鋭い露鋒と厳格な蔵鋒を組み合わせ、緊張感のある楷書を確立しました。
特に楷書を学ぶうえでは、虞世南・欧陽詢・褚遂良・顔真卿・柳公権の作品を観察すると、「ここは蔵鋒で入り、ここは露鋒で抜いている」という使い分けがよく分かります。
初心者が露鋒と蔵鋒の違いを学ぶ教材としては、欧陽詢の『九成宮醴泉銘』と虞世南の『孔子廟堂碑』が特に優れています。蔵鋒を基本としながらも、単調にならない線の変化を見ることができるからです。
初心者が露鋒と蔵鋒の違いを学ぶ教材としては、欧陽詢の『九成宮醴泉銘』と虞世南の『孔子廟堂碑』を参考にしてくだい。
最後までお読み頂き有難うございました。

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