筆は立てるか否か?直筆と側筆の違い!

書道
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毛筆において文字を書く時は基本的には筆を立てて書く直筆が基本です。

しかし、表現したい作品に合わせて「倒す=寝かせる)書き方を側筆と言います。作品によって筆圧や墨の含みをコントロールして、目的によって直筆と側筆を使い分けるのが正しい筆の使い方です。

この記事では直筆と側筆に付いて紹介します。参考にしてください。

 

基本は立てて書く直筆(ちょくひつ)が基本です!

学校や塾でも筆は垂直に立てて書く事を習いました。

書道の基本としてとても重要な事は、筆を立て書く事が基本になりまです。この筆の持ち方を直筆と言います。

直筆とは、筆を紙に対してできるだけ垂直に立て、筆の中心(筆心)を通して書く方法です。筆を立てることで穂先が安定し、線に力強さや厚み、弾力が生まれます。

 

 

 

 

 

直筆とは(筆を立てて書く)

  1. 筆を立てて穂先の中心(筆心)を使いながら書く方法です。書道の基本とされ、多くの楷書の学習で重視されます。

 

2.線に立体感が出る、墨の含みが均一になり、豊かな線質が生まれ、細い線から太い線への変

化も自然になり、起筆・送筆・収筆が安定します。

 

 

1. 線が力強くなる

筆の中心が紙にしっかり当たるため、線に厚みと力強さが生まれます。細い線でも弱々しくならず、安定した線質になります。

 

2. 線の太さを調整しやすい

筆圧の加減がしやすく、細い線から太い線まで自在に表現できます。文字にメリハリがつき、美しく見えます。

 

3. 字形が整いやすい

筆が真っすぐ運ばれるため、線の方向や長さを正確にコントロールしやすくなります。特に楷書では、文字の形を整えるのに効果的です。

 

4. 起筆・送筆・終筆が明確になる

直筆では、起筆(書き始め)、送筆(運筆)、終筆(書き終わり)がはっきり表れます。そのため、引き締まった美しい線を書くことができます。

 

直筆は穂先がよく利くため、線が引き締まり、楷書の基本を学ぶには非常に優れた筆法です。そのため書道ではまず直筆を身につけ、その後に用途に応じて筆をやや寝かせる技法も学んでいきます。

 

 

ただし例外もあります

行書や草書では、筆をやや寝かせたり、側筆(そくひつ)を用いたりして、流れや勢いを表現することがあります。

しかし、その場合でも基本となるのは直筆です。「直筆を身につけてから変化を学ぶ」これが伝統的な書道学習の順序です。

 

 

側筆(そくひつ)とは(筆を倒して書くことです)!

側筆(そくひつ)とは、筆を寝かせて書くことです。

筆を右や手前に傾け筆の側面を使って書くために掠れたり凸凹な表現になりますが、紙に触れる面積が広くなり太い線を書くこともできます。

直筆(ちょくひつ)に比べて変化のある線を書くことができます。

 

側筆の特徴

線の太さに変化が出やすい、力強さや勢いを表現できる、かすれや飛白(ひはく)が生じやす

い、動きのある個性的な線になる

 

側筆の長所

豊かな表現ができる、行書や草書の流れるような線に適している、芸術性の高い作品づくりに役

立つ

 

側筆の短所

線が不安定になりやすい、文字の形が崩れやすい、初心者には扱いが難しい

 

古典では褚遂良の作品に側筆が見られます。

中鋒との違い

項目 中鋒 側筆
穂先の位置 線の中心を通る 線の片側に寄る
線質 丸く均一 変化に富む
安定性 高い やや低い
用途 楷書の基本 行書・草書・表現作品

特に楷書の古典である 九成宮醴泉銘 や 孔子廟堂碑 では、中鋒を主体とした引き締まった線が重視されています。一方で、側筆は作品に変化や躍動感を与えたいときに効果的に用いられます。

 

 

俯仰法とは!

俯仰法(ふぎょうほう)とは、書道で筆を運ぶときに、筆管(筆の軸)を前後に傾けながら書く筆法のことです。

 

直筆や側筆では手首は固定しているので立てたまま、あるいは寝かせたままですが俯仰法では書いている途中で360度筆が傾きます。

 

右に進む時は右に筆を倒(掌は仰ぎ)左に進む時は左に倒します(掌は伏せる)、掌が上を向いたり下を向いたりする筆使いのことです。

 

初心者が俯仰法で書くことはおすすめできませんが、直筆と側筆を習得して基本をマスターしてから試してみてください。

 

  俯(ふ) … 筆を前に倒すこと

  仰(ぎょう) … 筆を後ろに反らすこと

この動きを使うことで、線に強弱や立体感、表情を与えることができます。

 

 

俯仰法の特徴

線に変化が生まれる、太い線と細い線の変化が自然に出ます、生き生きとした表現になります。

筆の穂先をコントロールしやすい、起筆・送筆・収筆で穂先の動きを調整できます。

力強い線や柔らかい線を書き分けられます。

 

  1. 行書・草書で特に重要なことで、文字の流れや連続性を美しく表現できます。
  2. 楷書でも線質を豊かにするために用いられます。

 

直筆法との違い

   直筆法:筆を立てて書く方法。均整の取れた引き締まった線になる。

   俯仰法:筆を傾けながら書く方法。変化に富んだ表情豊かな線になる。

ただし、書道の基本はまず直筆法を身につけることです。その上で俯仰法を学ぶと、線の表現力が大きく広がります。

 

 

直筆(ちょくひつ)と側筆(そくひつ)どちらが良いか?

書道では、基本は「直筆(ちょくひつ)」です。きれいな字を書く時は直筆です。

きれいな線で書く事が目的であれば直筆で書くと、線に力強さが出て太さが安定します。

 

起筆・送筆・収筆が明確になり、楷書の基本を身につけやすい、文字の骨格が整います。

基本的な習字や書写ではきれいな整った字を書く事が目的ですの直筆で書きます。

 

技術として側筆や俯仰法を学んで習得しても、目的もなく側筆で書いても意味のないつまらないものになってしまいます。

 

書体に変化を出したい、味わい深い線で書きたい時には側筆で書くと良いと思います。

一番大切な事は筆を立てるか倒す(寝せる)かではなくて、なぜ筆を立てるのか寝せるのかという事を理解しておくことが大切なことです。

 

楷書や隷書、細めの線で書く時は直筆、草書や行書等太めの線で書く時は、側筆と言うように目的によって使い分けができるようになることが大切です。

 

中国の古典をみても理解できると思いますが、この時代の書家達も目的によって、直筆と側筆を使い分けています。

 

 

初心者や中級者は直筆!

初心者から中級者までは、まず直筆を中心に練習することが大切です。直筆でしっかりした線質と字形を身につけた上で、作品制作や行書・草書では側筆を適度に取り入れると表現の幅が広がります。

特に、欧陽詢の『九成宮醴泉銘』や、虞世南の『孔子廟堂碑』などの楷書の名品は、直筆を基本とした引き締まった線で書かれています。

 

したがって、「どちらが良いか」と問われれば、基本練習では直筆、表現では直筆を基本に側筆を使い分けるのが最も良い表現方法です。

 

 

まとめ

毛筆において文字を書く時は基本的には筆を立てて書く直筆が基本です。

表現したい作品に合わせて「倒す=寝かせる)書き方を側筆と言います。

書道の基本としてとて重要な事は、筆を立て書く事(直筆)が基本になりまです。

直膣は線に立体感が出て墨の含みが均一になり、豊かな線質が生まれ、細い線から太い線への変化も自然になります。

「直筆を身につけてから変化を学ぶ」これが伝統的な書道学習の順序です。

側筆は線の太さに変化が出て、力強さや勢いを表現できる、かすれや飛白(ひはく)が生じやすく動きのある個性的な線になります。

俯仰法(ふぎょうほう)とは、筆管(筆の軸)を前後に傾けながら書く筆法のことです。

俯仰法は筆の穂先をコントロールしやすい、起筆・送筆・収筆で穂先の動きを調整できます。

きれいな線で書く時は直筆、書体に変化を出したい、味わい深い線で書きたい時には側筆で書くと良いです。

 

最後までお読み頂き有難うございました。

 

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