新紙幣が2024年の上半期(4月から9月)に新しく発行されます。
2019年4月5日に財務省により発表された新紙幣の刷新。
この記事では変更される理由と新札に記載される人物とその人物の過去の功績について解説していきます。
新しく発行されるまでに2年半の時間を要しますが、銀行のATMやコンビニエンスストアのATM、 それに自動販売機などの対応ができるようになるまでの準備期間として2年とあと半年の時間が必要なためです。
千円札と五千円札と一万円札が新たに発行されます。
新札(新紙幣)はいつ発行されるの! 選ばれた人物は?
新紙幣が2024年の上半期に新しく発行されます。
選ばれた人物は三名です。
千円札の人物は北里柴三郎氏
五千円札の人物は津田梅子氏
一万円札の人物は渋沢栄一氏です。
千円札の表は北里柴三郎氏の画像で裏面は葛飾北斎の版画、富嶽三十六景 神奈川沖浪裏です。
新札(新紙幣)はいつ発行されるの?
2019年4月5日に新紙幣の刷新が発表されてから発行される2024年上半期までに約5年の歳月を要しますが、その理由を当時の財務大臣の麻生太郎氏は、印刷するまでに2年半の時間を要し、各金融機関のATMやコンビニエンスストアのATM、自動販売機などの各機器への対応の準備期間として5年もの歳月を要する、と説明しました。
しかし、前回の新紙幣の発行の発表は2002年8月でした。
現実に新札が発行されたのは、2004年11月で発表から2年の間にスピーディーに今回の新紙幣からすると短時間に発行されました。
前回の発表から発行までの2年間と比較すると今回は事前準備期間、発行までの期間が凄く長いですよね?
今回の新札の発行の発表は、2019年4月1日新元号(令和)の発表から4日後です。
新元号(令和)の祝賀ムードを盛り上げると同時に、真偽の程は判りませんが、これを良い機会と捉え、国民の政権支持を目的とした政治的側面もあったのでは?と推測できますよね。
新紙幣の印刷のために国立印刷局やATMの機器の設置のためには、発表が早いほうが適切とも解釈できますね。
新札(新紙幣)になぜ変更されるのか!
2024年のまえが、2002年、その前が、1984年、20年間隔で新札に発行されるのはなぜでしょうか?
財務省に記事を作成するに当たり、確認のため連絡してみました。
偽造防止対策として新札を発行して偽造を未然に防止するのが目的です。
新紙幣には「ホログラム」という技術が採用されて見る角度によって画像が立体的に回転して見えるように出来ています。
さらに光に透かすと模様が浮かび上がって、繊細で偽造しにくい模様を導入して技術的に駆使しています。
それに、記号番号も9桁から10桁になります。
昨年製造されて、現在発行済みの500円硬貨も異なる金属を組み合わせた「バイカラー.クラッド」と呼ばれる最新の技術が導入されて色が2色で出来て偽造防止にやくだっています。
普段何気なく見ている500円硬貨も良く観察してみてください。
明らかに違いが判ります。
新札(新紙幣)はいつ発行されるの! 選ばれた理由は?
キャッシュレス決済が増えている現在また今後も、安心安全の現金決済を継続していく政府の方針です。
まず新札に選ばれる条件が3項目あります。
① 特定できる鮮明な写真や絵画が残っている事。
② 国民に知名度があること、誰でも知っている事。
③ 品位があり格調が高い事。
これが、選ばれる3項目です。
新札(新紙幣)はいつ発行されるの! 選ばれた人物と過去の功績は?
新千円札の北里柴三郎氏は(近代医学の父)と呼ばれ、医学の本場ドイルに留学して細菌学者のコッホに指示して、世界初の破傷風菌の培養に成功して治療法を開発。
日本に帰国後も伝染病や細菌学の研究に取り組む。
今から128年前の1894年には香港に派遣されて、ペスト菌を発見。
帰国後内務省衛生局に復職しても研究室すら与えられない状況でした。
そんな業績の偉大さを認めて救いの手を差し伸べたのが福沢諭吉氏です。
第日本私立衛生会伝染病研究所を設立して北里柴三郎氏を保護し続けたのは福沢諭吉氏です。
彼の死後慶應義塾大学の塾長から相談を受けた北里柴三郎氏は医学科新設に尽くし初代医学科長に就任しますが、報酬を拒み無給で慶應義塾大学の発展に尽くし福沢諭吉氏の恩に報いました。
北里大学の前身の「北里研究所」を設立して、慶応大学の医学部の創設にも力を尽くしました。
慶應義塾大学医学部では医学部長、慶應義塾大学附属病院では自ら院長となります。
新五千円札の津田梅子氏
欧米に派遣した政府の「岩倉使節団」の唯一の女子留学生です。
父親の津田仙は英語が堪能な福沢諭吉氏を通訳としてアメリカに同行しています。津田梅子の父親で、女性の自由平等と男性と対等な教育を受ける権利を主張した福沢諭吉氏。
女性の男女平等な進歩的考えは福沢諭吉氏と共通しています。
私立の女子高等教育機関として初の「女子英学塾)現在の津田塾大学を設立。
津田梅子氏自らが塾長となり率先して、華族、平民平等に一般女子の高等教育を初めました。
女性の地位向上や個性を尊重した教育に専念した、正に令和の時代に相応しい人物です。
新五千円札の裏面の「藤」は大阪市福島区の藤(ノダフジ)野田阪神駅前の「藤」です。
日本固有の1種で、大阪市福島区発祥とされています。
新一万円札の渋沢栄一氏は「日本の資本主義社会の父」。
徳川家15代将軍「徳川慶喜」(幕末に一橋慶喜)に仕えた後、明治維新後は政府で働き、日本で最初の第一国立銀行(現在のみずほ銀行)を設立し、実業界で活躍します。
その当時、実業教育が行われていなかったために、教育に力を入れることを提唱。
現在の一橋大学、東京経済大学、二松学舎大学、同志社大学、日本女子大などの設立。
その他、東京証券取引所、東京ガス、キリンビールなど設立に関わった企業は500社以上。
企業設立と共に教育機関の設立に幅広く貢献しています。
封建的差別制度を嫌った福沢諭吉氏と渋沢栄一氏の共通項です。
明治政府の仕官を辞退した渋沢栄一氏と、民間人として生き続けた福沢諭吉氏、考え方の違いはあっても目指す所は同じですね。
一万円札の裏面は東京駅の丸の内駅舎です。
福沢諭吉は、政府の役人になることだけが出世の道ではない。
今の現代社会で最高の地位で活躍している渋沢栄一氏を手本とすべきと呼びかけています。
三人三様それぞれの知力の高さが伺い知れる功績ですね。
新札(新紙幣)はいつ発行されるの! 三人に共通していることは?
時代の黎明期「変革の時代」を生きた偉人。
共通していることは、三人共に大学の設立に関わった事。
教育がいがに大切かということを、熟知していたからなし得た功績ではないでしょうか。
2024年に発行される新札の3人は現在の一万円札の顔「福沢諭吉氏」と一体化しながら明治の変革期に活躍していたのですね。
新札の発行を楽しみに待ちましょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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