我々は日常生活で普段無意識に使っている文字、「漢字、カタカナ、ひらがな」ですが、先人の遺してくれた文字の文化に感謝しつつ生活しています。
この記事では中国書道と日本書道についての違いについて紹介します。
書道の起源は中国です。弥生時代に日本へ伝わって来ました。
日本の気候風土は温暖な気候で、それが日本の書道に大きく影響していると思います。
日本人は繊細であり細やかな感覚を持っていて、繊細で優美で、温和な印象があります。
中国は厳しい気候風土が影響して中国の書には迫力と力強さが感じられると思います。
それが中国の書道と日本の書道の違いに表れています。
書道日本人と中国人の違い!
中国の書道には、根底に建築的な強い骨格があります。
それに中国の書には重厚で壮大で、精神的な躍動感が表れると同時に理論的な個性が強く現れます。
日本の書は装飾的、図案的な平面の調和があります。
叙情的な面と軽妙な流れに沿った優美さが特色をだしています。
言葉で表すと優美、流麗、軽快、明朗な印象があります。
中国の書に力強さと複雑な内容があるとすれば、日本の書には、力強さよりも優美、流麗、軽快な面白み、純粋さがあります。
温和な気候風土に培われ自然に溶け込んで行く傾向が強く表れています。複雑なものより単純で情趣的なものに流れるせいでしょう。
書道は日本文化といえるの?
書道の起源は中国唐代の王羲之です。
文化と言うのは、その地に住む人々がどれだけそのものを受け入れているか、その社会の風習だと思います。
発祥は中国ですが、平安時代の日本三筆の「空海、嵯峨天皇、橘逸勢」によって、その後、日本三蹟の『小野道風、藤原佐理、藤原行成によって、中国の漢字から日本のひらがながつくりだされました。
その文字が現在まで受け継がれてきました。
その土地だけで発祥したことでその土地だけの文化になる事はありません。
日本人の書く文字と中国人の書く文字は違いますが、書道という文化の中での違いであり、日本の文化と言えます。
書道の本家中国人より日本人が書道好き!
書道は中国から日本に入って来た文化ですが、中国では現在、書道をする子供は少なくなってきています。
日本において書道は間違いなく中国以上で、5~6人に一人は愛好家がいると言われるほどです。
これは学校教育のせいで、日本では小学校で書道の授業があり、その後、継続する人は『プロ並み」になると言われています。そのため日本では毛筆の文字が正式な場でも使われています。
新元号の「令和」の文字もかなり美しく感じられたようです。他にも、神社仏閣で見る文字や、街で見る看板も美しく「歴史を感じる」と高く評価された。
中国では、書道を学ぶ小学生もいるが、全体的に「親が乗り気でない」と伝えられています。
塾に通わせるなら、ピアノやダンスのほうが人気が高いそうです。
「書道の精髄は現在も中国にある」ものの、普及率で言えば日本のほうがかなり上であると伝えています。
何千年もの歴史ある中国で、国民がますます書道から離れていると言うのは残念なことです。
「個人レベルで言えば日本が中国をうわまわっているのは認めざるを得ない」と言う人や、小さな時から書道を学ぶ日本の学生に比べて、中国では「子供のどこに書道を習う時間があると言うのか?」と忙しすぎる中国の子供たちの生活を嘆く人もいるそうです。
書道は中国で重視されなくなった!
書道は中国に起源を持ち、近代では芸術の1つとして捉えられています。
中国の書道は無形文化財にも登録されていますが、中国メデイアは中国では書道が重視されなくなっていることから、「中国人は今後、日本で書道を学ぶことになるかもしれない」と危機感を示す記事も掲載しています。
記事は毎年、日本武道館において毎年開催される「全日本書き初め大展覧会.席書大会」の様子を写真と共に紹介し、「幼稚園や小学生の伸びやかな書や、中高生の熟練した書を書く姿」に中国人は衝撃を受けると伝えました。
書道中国の伝統文化を子供に継承することについて!
中国の同じ年頃の子供たちは皆、スマートフォンを手に遊んでいて、書道に親しむ日本の子供たちの姿を見ると「中国の伝統文化を子供に継承することについて」中国の親たちは危機感を抱く。
「日本はどうやって子供に書道を親しませ、教えていろのか」という興味が湧くと言います。
続けて、日中の教育の違いを挙げ、「日本で暮らし、日本で子供を育てる中国人は、日本の小学校から習字セットを準備するように言われ不思議に思う」と紹介しました。
日本の学校で学ぶ書道は「筆の持ち方など、中国の習字の方法とは若干異なる部分もある」としながらも、書道が中国から日本へ伝えられたものとは言え、「書道の技術や普及のレベルを日本と中国で比較すると、日本が圧倒的に勝っている事を認めざるを得ない」と指摘しています。
正式な場面では手紙は筆を使って書きます!
また日本では現在でも「正式な場面では手紙は筆を使って書く」と紹介し、電子化が進んでも文化は守られていると主張しています。
中国の学校では書道を教える授業はなくなっており、親も子供に補修をさせることには熱心だが、学業成績に関係ない書道を習わせる人は日本と比べると非常に少ない現状を伝えています。
「中国人が書道を学びたければ日本へ行かなければならない」と言うのは、中国で伝統文化の継承が軽視され続ければ、将来的には起こり得る話だと思います。
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