おせち料理の具材はすべて縁起物!具材の意味はどんな由来があるの?

情報
※このブログではプロモーション広告を利用しています。
※ブログではプロモーション広告を利用しています。

 

おせち料理は一般的に正月三が日に食べます。

 

地域によって年越しそばと同じ12がつ31日の夜食べる地域もありますが、特にこだわっていつ食べるという決まり事はありません。

 

「おせち料理」だから、正月に食べるのは当たり前と思っている方は正しいですが、それぞれの家庭によって日にちや時間はそれぞれに違いがあります。

 

重箱に盛り付ける事も目出度さを重ねるという意味で一般的な三段重が定番になって広く浸透しています。

 

大晦日の年越し、として食べる家庭や元旦の朝や元旦の夜、正月3が日といろいろな時間に食べられています。

 

日頃の食事の準備で忙しい各家庭の奥様方のために、せめて3が日だけは寛げるようにという思いもあって正月3が日に食べるのが一般的です。

 

おせち料理の具材はすべて縁起物!おせち料理の歴史

 

おせち料理は弥生時代に収穫に感謝してお供えをする風習があり、定着した歴史は古く、奈良時代から平安時代に食べ物は命を長らえる大切な役割がありますね。

 

その感謝の気持ちを神様に供えた事が始まりです。

 

それが江戸時代になって社会に広く浸透して、お正月に振る舞われる食べ物として定着しました。

 

健康長寿を願う儀式として「節会」が始まりで縁起物として、お祝いの料理が振る舞われました。

 

もともと中国から弥生時代に稲作が伝わって、それまで狩猟中心の生活をしていた時代から、米作りの農耕中心の生活に変わり、節を季節の変わり目とする暦も社会に浸透して、神(天)にお供えをする風習が広まります。

 

それからおせち料理を食べることが習慣となりました。

 

重箱に食べ物を盛り付けるのも目出度さを重ねるという意味があります。

 

 

 

「おせち料理」とともに重要な節句は、もともと古くは節供で神様にお供えをする風習で、1月1日(元旦)以外に、1月7日(七草)、3月3日(ひな祭り)5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)の5節句があります。

 

1月7日(七草)は七草粥を食べる風習があります。

七草とは、せり、ナズナ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)、ハコベラ、ほとけのざ、ごぎょうで、スズナ(かぶ)とすずしろ(大根)以外は山野草です。

 

せりやナズナは田んぼの畦道にありますし、ハコベラや、ごぎょうは畑の雑草の中の野草です。

 

3月3日(ひな祭り)は、はまぐり(二枚貝)のお吸い物で、蛤(はまぐり)はきれいな海の砂の中で採れる貝で純潔を意味します。

それと菱餅を食べます。

 

菱餅は白い餅と緑はヨモギ餅、桃色はクチナシ色素からできています。

 

菱餅の白色は雪や残雪のイメージ、緑は新緑、桃色は桃の花をイメージして出来ています。

 

残雪の中から緑が芽吹いて、やがて桃の花が咲く事をイメージしたものです。

3っ重ねたひし形の餅で、菱形は心臓をイメージした形で健康を祝います。

 

5月5日(端午の節句)鯉のぼりを飾り粽(ちまき)を食べます。

 

南九州では粽(粽)ではなく、あく巻を食べます。

 

7月7日は中国かる伝わった食べ物は「索餅(さくべい)」というお菓子で伝わってその代わりとして、現在はそうめんを食べます。

 

9月9日(重陽)にはおなじみの栗ご飯を食べて祝います。

栗の節句といわれる所以です。

 

おせち料理の具材はすべて縁起物!おせち料理は大きく分けて5種類

 

おせち料理の具材は20種類から30種類の具材がありますが、大きく分けると「祝い肴」、「口取り」、「焼き物」、「酢の物」、「煮物」の5種類から成り立ちます。

 

おせち料理に欠かせない大切な食材が「祝い肴」です。

 

「口取り」は、初めに出される酒の肴をこういう呼び方で呼びます。

 

焼き物は海の幸が主で、酢の物は紅白なます。たとえば大根と人参や赤蕪、菊花蕪など。

 

煮物は地中に根を張る根菜類が主で、大根、人参、ごぼう、里芋や椎茸などの煮たものが定番で、末永い繁栄を願う物です。

 

地中にある野菜には身体を温める作用が有ります。

 

おせち料理の三段重と四段重と五段重の詰め方!

 

三段重の詰め方

一の重=祝い肴と口取り  (祝い肴)黒豆、数の子、田作り。 (口取り)紅白かまぼこ、栗きんとん、昆布巻き。    関西風の一の重は(祝い肴)には黒豆の代わりにたたきごぼうが入ります。

 

二の重=焼き物と酢の物  鰤の照り焼き、海老の鬼殻焼き、鶏肉の松風焼き、紅白なます。

 

三の重=煮 物      お煮しめ或いは筑前煮

 

四段重の詰め方

 

一の重=祝い肴と口取り  祝い肴と口取り 黒豆、数の子、田作り、紅白かまぼこ、栗きんとん、昆布巻き。

 

二の重=焼き物と酢の物  鰤の照り焼き、海老の鬼殻焼き、鶏肉の松風焼き、紅白なます。

 

三の重=酢の物      紅白なます 酢蓮根 菊花蕪など。

 

四の重=煮 物      お煮しめ或いは筑前煮

 

五段重の詰め方 

 

五段重の時は一の重から4の重までは四段重と同じで五段目は何も入れず、空箱でいろいろな説がありますが、未来の繁栄を願って空にして置くというのが決まりです。

 

おせち料理の具材はすべて縁起物! おせち料理定番は?

 

おなじみの「おせち料理」ですが、定番はやはり

① 栗きんとん=栗は山の幸の代表格の食べ物で黄金色に輝く財宝に例えられる豊かさの象徴です。

甘いあんとコロコロとしたコントラストがデザートとして味わえます。

 

② 伊達巻=伊達者の着物に見える事と巻物のように見えることから知識が豊富になるように、その一方で正月のおせち料理として豪華に見せるという意味も込められています。

 

③ 数の子=見た目の通り数が多いニシンの卵(魚卵)です。子孫繁栄を表します。

 

現在は冷凍、冷蔵が普及していますが、昭和30年頃は冷凍冷蔵の設備が普及してないため乾燥した数の子を水で戻していました。

 

④ 田作り=カタクチイワシの小魚を砂糖醤油で飴炊きにしたものです。

 

昔肥料として田んぼにまいたところ豊作になった事から田を作るという意味でこの名前がつきました。

 

⑤ 紅白かまぼこ=板付き蒲鉾は半円形で「元旦の初日の出」をイメージしてお節に欠かせない食材で白は清浄や神聖、紅は慶びや魔除けを表します。

 

⑥ たたきごぼう=ごぼうは細長く地中に根を張ります。この事から繁栄を願って縁起の良い食材としてお節料理の具材として使われています。

 

⑦ 黒豆=健康で丈夫、まめに働くという意味があり、 上手く炊いた豆は噛めば噛むほどに豆の旨さが口に広がります。

 

地域によって南九州では、黒豆の代わりにうずら豆を使う地域もあります。

 

焼物の由来

 

⑨ 鰤の焼き物=鰤(ブリ)は出世魚で成長と共に、ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと呼び方が変わります。

地域によっても呼び方が変わります。ブリは甘辛い照り焼きで入っています。

 

⑩ 鯛の焼き物=真鯛の赤は姿も味も良いことから目出度い言葉にかけて「目出度いことが起こるように」お祝いの席で使われ味がシンプルなため塩焼きが一般的です。

 

⑪ 海老はひげが長く腰が曲がっていることから長寿の象徴で、縁起の良い魚介類として使います。

 

酢の物の由来

 

① 紅白なます=紅白なますは現在は大根と人参が主ですが、古くは生魚を使っていたことからナマスと呼びます。

 

地域によっても違いがあり、関東の群馬県では、輪切り干し大根を使い、奈良県では人参の代わりに塩もみした干し柿を使います。

 

地域によって異なりますが、ナマスと一口に言っても、北海道と東北、新潟県では鮭の鼻の軟骨、氷頭(ひず)を使ったなます。

 

クジラを使う長崎県、しめ鯖を使う兵庫県と地域によりさなざまななますがあります。

 

和風が定番のおせち料理ですが、最近は洋風や和洋折衷が浸透しつつ、スモークサーモンやローストビーフ、生ハムマリネ、テリーヌなどを前菜感覚で食べるものが人気で、若い人を中心にシャンパン、子供の嗜好が和風から食の欧米化で洋風のおせち料理が人気を呼んでいます。

 

② ちょろぎ=シソ科の植物の根で漢字で書くと長老喜と書き、長寿を表す意味でおせち料理の食材として使われます。

 

③ 酢蓮根=蓮根は蓮の根で穴が沢山空いていて将来を見通せる、家族の未来の進展を意味します。

 

煮しめの由来

 

① 昆布巻=喜ぶ、子生(こぶ)の字を当てるおせち料理の定番で「二親」(にしん)を昆布で巻き、両親の健康長寿願います。

 

② 手綱こんにゃく=手綱のように見えます。

中に切り込みをいれて味がよく染み込み甘辛い味に味付けされたものです。

 

③ 筍=筍は成長が速く孟宗竹は一晩で1m伸びます。

子供たちがすくすくと成長していくようにという願いが込められています。

 

④ くわい=小芋や孫芋がたくさん付くことから子孫繁栄を願った食材で、一般的には里芋ですが、関東では主に八頭を使います。

 

関西では海老芋を使う地域もあります。

 

 

おせち料理のわかりやすい意味は?

 

「おせち料理」はお正月に振る舞われる料理として、現在定着していますが、健康長寿と無病息災の感謝の気持ちを込めて新年の1月1日から3日までに食べす。

 

地域によって年越しそばと同じ12月31日に食べる地域もあります。

 

元旦の朝とか夜、特に決まりはありませんが、一般的に1日から3日に食べる地域が多いのも事実です。

 

もともと古くは節供(せつく)で神様にお供えをする風習で、1月1日(元旦)以外に、1月7日(七草)、3月3日(ひな祭り)5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)の5節句があります。

 

おせち料理は焼き物が入った二の重がメインです

 

おせち料理のメインは焼き物が入った二の重です。

⑨ 鰤の焼き物=鰤(ブリ)は出世魚で成長と共に呼び名が変わります。

ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと呼び方が変わります。

地域によっても呼び方が変わります。

 

立身出世を願う人は年の初めに食べると縁起が良いと言われ、最近のおせち料理では甘辛い照り焼きブリが入れてあります。

 

 

⑩ 鯛の焼き物=真鯛の赤は姿も味も良いことから目出度い言葉にかけて「目出度いことが起こるように」お祝いの席で使われます。味がシンプルで塩焼きは酒の肴としてふさわしいおせち料理の食材です。

 

 

 

 

⑪ 海老はひげが長く腰が曲がっていることから長寿の象徴で、縁起の良い魚介類として使います。

 

 

隣り合った焼き物をまず目で味わいつつ、どんな意味があるのか考えながら食べる事も楽しい味わい方の一つです。

 

来年はゆったりと寛ぎ(くつろぎ)ながらおせちの味と食材を楽しんで下さい。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

コメント