書道筆の違いや選び方と原料の毛の種類を紹介します!

書道
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筆は書道を学ぶ上で重要な役割を果たします。

書道用の筆と言っても太さや長さ、それに毛などの材料によりいろいろな種類の筆があります。

 

筆には四徳が備わっている事が大切な条件の一つです。

 

数多くの筆があるために、それぞれの特徴を理解した上で、用途に応じた使い方をすることで、書体や半紙の大きさに合わせて適切な筆を選ぶことは大切なことです。

 

この記事では、四徳の説明と最適な筆を選ぶために筆の種類の選び方と毛の種類を紹介します。

 

 

書道筆の種類の違いや選び方と原料の毛の種類良い筆の条件四徳とは?

 

筆には四徳が備わっていることが大切な筆の条件の一つです。

 

四徳とは、尖(せん)、斉(さい)、円(えん)、健(けん)のことです。

 

(せん)=穂先が尖ってまとまりが良いこと。

起筆と終筆に影響を与えることで特に細字では特に重要です。

 

(さい)=穂先の毛が揃っていて、穂全体のまとまりが良いことで運筆に影響を与えます。

 

(えん)=穂がきれいな円錐形であること、墨含みと穂先の割れに影響をあたえます。

 

(けん)=穂先の腰の強さが程よく弾力性があることで、筆筒を紙に垂直に立てて筆圧を加えた後で筆先がもとに戻ること。

書道筆の種類の違いと選び方と毛の種類を紹介します!

 

筆の穂の太さによって書きやすい書体は大きく変わってきます。

 

太い筆は大字や短い文章を書く時にふさわしく、細字を書く時は細い筆が書きやすいです。

 

筆は手に持つ軸によって1号から10号まであります。

数字が小さいほどに筆は長く穂先は太くなります。

 

書道筆の違い選び方と毛の種類を紹介します!

 

書道筆には太さの違いと長さによる違い、毛の種類による違いがあります。

太さは手に持つ軸によって1号から10号まであります。

 

長さは超短鋒から短鋒、中鋒、長鋒、超長鋒と5種類の長さがあります。

 

毛の種類によって、山羊、鼬(イタチ)、馬、鹿、狸(たぬき)の毛で作られた筆があります。

 

 

筆は持つ軸によって太筆、中筆、小筆(1号から10号)に分類されます。

 

太筆は1号から4号で書道の作品や書き初めなどの作品の創作に使います。

中筆は5号から7号の筆で主に半紙に4字から6字書く時に使います。

 

 

小筆は8号から10号の筆で封筒や手紙或いは、細字作品を創作する時に使うサイズです。

 

 

 

 

長さは超短鋒から短鋒、中鋒、長鋒、超長鋒と5種類の長さがあります

 

超短鋒 穂の長さが直経の3倍程度
短鋒 穂の長さが直経の4倍程度
中鋒 穂の長さが直経の5倍程度
長鋒 穂の長さが直経の6から7倍程度
超長鋒 穂の長さが直経の8倍程度

 

 

穂の長さによって紙の接着部分に影響を与えるため、穂が長いほど、行書や草書などの流れるような表現に向いています。

 

 

しかし、穂が長くなるに従って扱い方が難しくなります。

 

 

初心者や楷書や写経を書く時は、穂の短い筆のほうが文字が書きやすいです。

 

 

書道筆の違い毛の種類を紹介します!

 

長さと太さによる違いと原料の毛による違いもあります。

毛の種類によって、山羊、鼬(イタチ)、馬、鹿、狸(たぬき)の毛で作られた筆があります。

 

 

筆は使用される材料によって、柔毛筆、剛毛筆、嫌毛筆の3種類に分けられます。

毛にはそれぞれの特徴の短所や長所があります。

 

 

柔毛筆は山羊の毛を使った羊毛筆で毛が柔らかく強弱がつけやすいのが特徴です。

羊ではなく、山羊(やぎ)の毛です。

 

 

行書や草書につかわれます。豊かな表現が出来ますが、弾力性が弱く初心者には使い慣れないと使いにくい難点もあります。

 

 

しかし、扱い慣れた人にとっては扱いにくい筈の羊毛筆は、自由自在に表現できて重宝される筆です。

 

 

馬の毛は弾力性には優れていますが、墨含みが悪く穂先がまとまりにくいのが難点です。

 

山羊の毛も馬の毛も使い慣れた人にとっては、その難点をうまく使いこなすことで、豊かな表現をできると思います。

 

初心者には弾力性のある毛と弾力性のない毛、異なる種類の毛を組み合わせた兼毫筆が使いやすいでしょう。

 

兼毫筆は羊毛筆(柔らかい)と馬毛(剛)の混合筆が使いやすく出来ています。

 

 

最近は一般的な筆は更に化繊のナイロンを混ぜて弾力性を増しています。化繊のナイロンと聞くと疑問に思いますが、墨の含みも良く改良されています。

 

剛毛筆は鼬(イタチ)、狸(タヌキ)、鹿、馬、の毛で出来ています。

 

 

弾力性があるために楷書などの止め、ハネ、払いなどをシッカリと表現出来ます。

まとまりやすい字が書けます。

 

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嫌毛筆は、柔毛筆と剛毛筆の両方を使用した筆です。

 

硬すぎず柔らかすぎないために初心者にも抵抗なく使える筆です。

 

 

筆を選ぶ時は筆専門店で筆の形や大きさ毛の特徴などを聞いて、自分の書く作品に相応しいか判断して購入されることをおすすめします。

 

 

まとめ

筆は持つ軸によって太筆、中筆、小筆(1号から10号)に分類されます。

筆は長さ、太さ、原料の毛による違いがあります。

 

超短鋒、短鋒、中鋒、長鋒、超長鋒と5種類あります。

筆は毛筆の硬さによって、柔毛筆、剛毛筆、嫌毛筆の3種類に分けられます。

 

初心者は穂の短いほうが扱いやすい。

毛の種類によって、山羊、鼬(イタチ)、馬、鹿、狸(たぬき)の毛で作られた筆があります。

羊毛筆は毛が柔らかく強弱がつけやすいのが特徴です。

 

馬の毛は弾力性には優れていますが、墨含みが悪く穂先がまとまりにくいのが難点です。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

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