書道の段位や級位の取り方について?進級のための基準になるものは!

書道

幅広い年齢の人に身近に趣味として、また資格取得を目的にして初められるのが「習字」や「書道」ではないでしょうか?

書道の段位や級位の取り方について述べてみます。

「書道」と言っても「漢字の書道」もありますが、万葉仮名を使って書く「かな書道」もあります。

しかし、一般的に「書道」と言うとイメージとして漢字の毛筆のほうが身近に感じるのではないでしょうか。

「書道」と言うと正しい書き方、筆順を習って整った文字を書けるようになって「習字」を勉強して基礎的な事を学んだ人が心の内面を表現するものを本来は「書道」と言います。

ですので「書道」と言うより資格取得や趣味の類は「習字」と言ったほうが相応しいと思いますが、この記事では「書道」と言うことで「書道の段位や級位の取り方」について紹介していきます。

 

書道の段位や級位の取り方について

書道は全国いたるところに会派やいろいろな書道団体があります。ですのでおなじ筆を使う毛筆であっても会派や書道団体によって同じ文字を作品として書いてもそれぞれの団体の違いが表れ、それが作品の違いでその団体の個性として作品に表れます。

それによって筆文字の作品は活字と違ってたくさんの作品がうまれます。

書道を趣味として或いは資格を取りたいかたは、それぞれの書道団体の書体が自分の好みの書体であるのか確かめて初められることをおすすめします。

級位を取るためには、各書道団体に入会して毎月発行されている、月間競書誌に掲載されている各課題の楷書、行書、草書の課題提出が一般的です。

会費は6ヶ月か1年間の前納性が一般的で、各会派によっても多少の違いはありますが、ひと月小中学生は550円、高校生、一般社会人は700円位です。

それに師事する先生への月謝が5,000円として1年間で7万円位の費用はかかります。

会費は各書道団体によって違いますので、自分の所属される書道団体に確認して下さい。

各会派の書道団体によって新級(10級)からスタートして9、8、7、6級へ進級していきます。

進級は努力によって毎月順調に進級されるかたや進級が思い通り進まない方でも忍耐強く努力されると必ず進級できます。1級迄進級の後、初段へ昇段していきます。

級のうちは数字が減って行くほうが進級ですが、段になると数字が増えるほど昇段していきます。

順調に進級される人で速い人は、約1年間で新級の10級から1級までは進級出来ます。その後昇段していきますが9段までは1年かかりますが、その年の準師範を受験して取得して、その1年後師範受験出来ますので早い人でも3年間は師範までかかります。

 

書道の段位や級位の取り方について履歴書に書く時は

書道の段位や級位を履歴書に特技として記入したい時は級位のうちは殆どの方が特技として記入されることはないと思いますが、初段(1段)から記入される思いますが、履歴書に特技として記入されるのであればできるだけ高段位で記入したいですね。

9段迄昇段されたら書道団体によって違いがありますが、準師範を取得後、師範試験を受験できますが、準師範を取得後1年経過してから師範取得はできます。受験料は

準師範や師範取得されるくらいの実力が付いてきたら全国の書道の公募展(朝日新聞社や毎日新聞書或いは読売新聞社の公募展に出品してご自分の実力を試されるのも良いかと思います。

ただし新聞社の公募展に入選した時は師事している先生への謝礼金が5万円かかります。それと筆代や和紙2尺✕6尺の作品創作したと仮定して1万円前後の費用はかかります。

書道の段位や級位の取り方について特技であって資格とは別です

書道の段位や準師範や師範と言ってもこれは飽くまでも特技であって資格ではありません。

履歴書に記入する時は特技の項目に記入することは出来ますが、資格ではありません。

各書道団体や各会派の認定のものですので、特技になります。各書道団体が基準として認定しているものですので飽くまでもその所属団体でしか通用しません。ですので実力を証明するためにも公募展などに出品されるといろいろな所属団体や会派で勉強された方が出品されるので入選できればある程度実力のあることを証明できると思います。

それに日本美術展(日展)に入選される程の実力者であれば仮に資格として履歴書に記入しなくても実力は証明できると思います。

それに仮に日本美術展(日展)に入選されなくても、長い歳月をかけて学ばれた特技ですので、仮に各書道団体によって多少のレベルの高低差はあったとしても師範として認定されたのであればある程度の実力は付いていると思います。

書道の段位や級位の取り方について資格の取り方

各会派や各書道団体の認定の段位や師範としての特技は日本全国での公的なものではないですが、履歴書に特技として記入するのではなく、資格として履歴書に記入するためには文部科学省の検定試験があります。

この検定試験に合格されると自分の書写能力の実力も分かりますし履歴書の資格欄に記入することもできます。

全国で唯ひとつ、この文部科学省後援の硬筆ゃ毛筆(筆文字)の知識や技能を試験によって証明できる公的資格になります。合格証明書も発行できます。

硬筆と毛筆共に6級から1級までの資格試験があります。

6級から1級まで合格率の平均は硬筆で6割(61%)、毛筆で68%です。

1年に3回日本全国規模で試験を行っています。

試験は1月、6月、11月におこなわれます。

書道教室を開く時は指導者として相応しいと言う証明書や検定試験の1級に合格できれば、書道教室の指導者として優れているという証明書も発行できます。

各会派の書道団体の準師範や師範でも書道教室で指導はできますが、この検定試験に合格しても書道教室で指導することも出来ます。書道教室で指導できるという点では各会派や各書道団体で認定された特技でも文部科学省後援の検定試験で合格した資格でも共通していますが、異なる点は特技と資格の違いだけです。各書道団体で認定されたもの特技であって文部科学省後援のものは資格しなります。

いずれにしても公募展で入選される程の実力があれば私個人は拘(こだわり)はありません。

最後まで読んで頂いて有り難うございました。

 

 

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