正月のお節料理の具材の定番、高級食材の八頭、里芋に似ていますが、里芋とは違います。
里芋は全国的に栽培されていますが、八頭の栽培は千葉県や茨木県の関東が主な栽培地域です。
この記事では八頭について紹介します。
八頭をお節料理で食べる理由は?
八頭は親芋、小芋はありますが、里芋のように分球せずそのまま大きな塊で成長します。
正月のお節料理の具材として使われるのは、八頭の八の字が末広がりで子孫繁栄を意味していることから、縁起を担ぐ事でお節料理の具材の一つとして使われている高級食材です。
里芋は親芋から小芋や孫芋に分球した丸い楕円形の物ですが、八頭は一つの塊で親芋、小芋はありますが里芋のように分球せず成長します。
そもそも里芋の呼び名は、山芋や自然薯の対義語です。
山芋は本来山に自生しますが、里芋は里で栽培されることから里芋と呼ばれています。
八頭は里芋の特性で小芋や孫芋が出来て分球します。増える事から子孫繁栄を意味している事と、八の字が末広がりで縁起を担ぐ事で、年の初めのおめでたいお節料理の具材として食べられています。
市場に出回り始めるのが、11月から正月前の12月中旬頃から旬です。
大きな物は500g、直経10cm以上になります。
八頭という里芋!八頭と里芋の違いについて
八頭は栽培地域は関東の千葉県や茨木県が主な地域ですが、里芋は全国で栽培されています。
一般的な里芋と比較して、カリウム、カルシュウム、食物繊維が豊富です。
そのために血圧の上昇を抑える効果があります。
八頭は小芋も孫芋も当然出来ますが、里芋との決定的違いは小芋や孫芋が分球しないことです。
土垂という品種や石川早生という品種の里芋は、親芋の周りの小芋を食べますが、八頭は他の里芋と違い小芋が親芋と一体化して分球しません。
里芋は小芋と孫芋が分球して、楕円形の丸みのあるコロコロとした形で繁殖します。
種芋から親芋が出来てそれに小芋や孫芋ができます。
一般的にスーパーマーケットで私達がめにするのは里芋の小芋の部分と孫芋の部分です。
八頭という里芋!どこを食べるの?
根菜類ですので、当然根っこの芋を食べます。
里芋は少し粘り(水溶性食物繊維「ガラクタン」「ムチン」)がありますが、八頭は粘りは里芋程なくて、ホクホクとした感じで栗みたいに甘みがあり、煮崩れしないのが特徴です。
里芋より栄養価が高いと言われますが、本来の八頭は分球してないために料理の下ごしらえの時の皮むきの煩わしさがありました。
最近は丸系八頭が今から10年前の2012年市場に出回り、お節料理で私達が普段何気なく無意識に食べているのは、里芋ではなく八頭かもしれませんね。
八頭という里芋!味はどんな味?
八頭は里芋ほど粘りがなくホクホクとして甘みがあって栗を食べているような食感です。
お節料理の具材ですが、煮しめとして調理されます。
関西では八頭の代用として海老芋を使用しています。
海老芋は里芋を長くした形の物です。
八頭や里芋の下ごしらえの仕方!
八頭は大きい物で500g直経10cm以上ありますので、下ごしらえの時に調理し易いような大きさに切り分けましょう。
皮を剥く時は、たっぷりの水を含ませたほうが、皮に水分を十分に含んだ状態で包丁の刃先でこすると皮が剥きやすく時間短縮出来ます。
一般的な里芋よりサイズが大きいので、切り分けてから水分を十分に含んだ状態で里芋と同じコツでむくときれいにむけます。
煮る時は米の研ぎ汁かお酢をいれますが、目安は2Lの水に大きなスプーン2杯でこれはぬめり取りのためですが、里芋ほどぬめりはないので、そのままの水で4分~5分煮ながら沸騰した時にアクをとるだけでも十分調理できます。
下ごしらえをしておくと煮込む時に、吹きこぼれを防ぐ効果と箸を使う時にぬめりがないためすべりにくくなります。
八頭や里芋の保存方法!
温度の低い低温や空気の乾燥に弱いので常温の保存は、風通しの良い少々暗い一般的な冷暗所が相応しい。保存期間は土のついた状態で1ヶ月。
八頭についた土は付けたままのほうが保存しやすく乾燥を防げます。低温障害で味や食感が悪くなるのでできる限り使い切る方が良いでしょう。
冷蔵の保存は新聞紙などを湿らせて包んで市販の保存袋に入れて保存します。乾燥に弱いので出来る限り早めに使って残さないほうが無難。酸化によってビタミンCが減少します。
冷凍での保存は使いやすいサイズに切って、水から茹でる時は、カリウムやミネラル、ビタミンが流れ出てしまうのを防ぐために少し固めに茹でて、冷ましたら市販の冷凍用の保存袋に入れて保存します。
冷凍する時はスペースの関連もありますが、できる限り平らに保存。冷凍での保存は1ヶ月。
調理する時は自然解凍か或いはそのまま調理することも出来ます。
干して保存する時は輪切りにして天日干し使用する時に水で戻します。干した物も保存期間は1ヶ月です。
是非試してみて下さい。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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